女性特有の症状(生理痛・更年期障害など)

生理痛・月経前症候群(PMS)

月経前症候群とは、生理の7~10日くらい前に女性の体に起こる身体的、精神的不快な症状のことです。最近は「月経前症候群」というより「PMS」という略称の方が一般的な気がします。
月経前症候群は、症状・程度については個人差が大きく、腹部や胸の張り、頭痛や腹痛などの身体症状と憂うつ感やイライラ感、集中力低下など150以上もあると言われています。
原因ははっきりとは分かっていませんが、生理周期にともなう、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量の変動によって起こるといわれて、月経がはじまると徐々に消えてゆくという特徴があります。
月経前症候群は決して珍しいものではなく正常な生理周期を保っている女性の約半数が患っているともいわれるほどです。
生理痛・月経前症候群の漢方治療では、西洋医学的治療のピルのようにホルモンバランスを無理やり変えるものとは違い、身体に負担をかけることなく全身のバランスを整えていくことができます。

更年期障害

更年期障害は閉経に前後した卵巣から分泌される女性ホルモンの不足によっておこる自律神経失調症状と精神症状を指します。
更年期は個人差はありますが多くの日本人女性の場合、45歳~55歳の約10年間に現れます。
症状は、ほてり、異常な発汗、イライラ、動悸、気分の落ち込み、不眠、頭痛、めまい、耳鳴、不安、動悸、憂うつなど、 症状は単一ではなく、多愁訴を示す場合が多いです。
更年期障害の原因は性成熟期から生殖不能期に起こる卵巣機能の低下にあり、厳密には卵巣から分泌される性ホルモンのエストロゲンの減少によります。
エストロゲンのような性ホルモンに限らず、ホルモンは非常に微量でありながら極めて多彩な働きを行なう物質です。
エストロゲンもその例にもれず、とても多くの働きを担っています。
そのようなエストロゲンが減少してしまうことによって起こる複合的な不快症状が更年期障害なのです。

漢方ではこう考えています。

症状の根本には「気」のめぐりの滞り(気滞と言います)があります。
この滞りが、いろいろな部位へ影響するため、上記のような様々な訴えが見られるのです。
ですから、基本的にはこの気滞の状態を解消させることを目的にお薬を使っていきます。
もう一つ重要なのが「血(けつ)」です。
女性は月経のためにそもそも血が不足しがちです。
これが気のめぐりを悪化させる場合もあります。
この場合はそちらの薬を合わせて使うこともあります。

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